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undefined on Instagram: "karo229「オルセー美術館所蔵　印象派　室内をめぐる物語」（国立西洋美術館）オルセー美術館が所蔵する、室内画を中心としたコレクション展。夏、三菱一号館美術館に展示されていたルノワール《ピアノを弾く少女たち》（1892）がまさかの再登板です。ちなみに私が訪れた…" karo229「オルセー美術館所蔵　印象派　室内をめぐる物語」（国立西洋美術館）オルセー美術館が所蔵する、室内画を中心としたコレクション展。夏、三菱一号館美術館に展示されていたルノワール《ピアノを弾く少女たち》（1892）がまさかの再登板です。ちなみに私が訪れたのは開館間もない午前9時40〜50分頃ですが、その時点で相当な盛況ぶりでした。秋ですね。　個人的には「実質的にはモネ展」と言ってもいいぐらい、モネ作品の存在が際立っておりました（2枚目参照、もちろん私の主観で、作品点数的には数点程度です）。今ほど写真が一般的ではない時代、室内画が得てして「家族写真」のようにもなってしまいがち。しかし、モネの「家族写真」は少し他とは違っていて、例えば序盤に登場した《ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール夫人》（1868）では、夫人がこちらを見ず、そっぽを向いてしまっています（顔面に薄く陰が差しており、横顔を描いているわけでもなさそうです）。後の代表作《日傘をさす女性》にも通じる、憂いを帯びた空気感をまとっており、彼女の人生、彼女の物語を想像したくなるような、そうかりたてる何かを感じる作品でした。三原色（赤・黄・青）を使いながらも明度を抑えたトーン、そしてドレスが形作る三角構図も控えめで、上品さを感じます。一方、《アパルトマンの一隅》（1875）では、ラッパーのような立ち姿の少年と母親と思われる女性が奥に描かれつつも、彼らは青い影の奥へと引っ込んでしまっています。明るい場所から暗い場所にいる二人を描くというのも相当大胆ですし（むしろ20世紀以降のストリートスナップに近いというか）、線対称構図の良さも光ります。夫人のような精神性を、そして本作のように構図などの表面的な「カッコよさ」を追求させても一級品。モネの幅広さ、そして奥深さを感じさせる展示・作品内容でした。　そして展覧会の最後では、国立西洋美術館が所蔵するモネ作品が展示。やはりというか、今回も《睡蓮、柳の反映》（5-6枚目）が展示されていたのですが、年を追うごとに、足を止め、眺め、写真に収めていくお客さんが増えてきているような感覚があります。これからも、より多くの人に親しんでもらいたい作品です。企画展以外の、常設展にもモネの作品が（もちろんそれ以外の作者の作品も）あります。混雑疲れの休憩がてら、そちらもぜひ。　・　そしてもうひとつ、個人的に興味があったのはメアリー・カサットの作品。カサットは1911年、67歳のときに白内障と診断、最終的に失明し画業から離れるのですが、今回展示された1906年の作品では、カサットがすでに形態把握に支障をきたしていた印象を与えます（白内障は年をとればほとんどの人がかかりますが、それだけに症状が出ても老眼と混同されやすく、発見が遅れる傾向にあります）。私も最近、右目の網膜色素上皮剥離という、軽度の視覚障害が見つかり、「いつまで芸術鑑賞できるんだろうな…」と黄昏れていたのですが、診断前からもっと大きな病気を経験しながらも、それに抗い、画業を続けていたカサットの姿に、少し胸を打たれておりました。#japan #museum #JapaneseMuseum #instaart #art #artexhibition #美術鑑賞 #美術館巡り #美術展巡り #OrsayMuseum #Orsay #monet #それにしても次から次へと病気が https://www.instagram.com/p/DQ9cbpek-XI/?img_index=1