日曜の午後にうちの近くのマクドナルドの辺りで、ファットバイクを盗もうとした15歳の少年3人を警察が追っていて、静止を振り切ってどうやら銃のような物を持ってマクドナルドに逃げ込もうとしたので、警官が発砲して、少年が一人亡くなったそう。 ちょうどその時間は出かけてたのでそんな事件があったとは全然知らなかったんだけど、学校から精神的なサポートが必要な子がいたら言ってくれ、というメールが来て知った。 ロッテルダムでも地域によっては銃や武器を所持しているドラッグの運び屋やらのパシリの若者が実はかなりいるとは聞いていたけど、身近な事件は初めてだな。

シーボルトの娘、楠本稲の生涯を書いたオランダ語の本が出版されたので、ブックプレゼンテーションに行ってきました。著者はオランダを代表する歴史小説のベストセラー作家Annejet van der Zijlさん。 ライデンのシーボルト博物館や長崎市、多数の専門家の協力を得て書かれており、シーボルトとお稲の生涯だけでなく日蘭の歴史や文化的な背景も深く掘り下げられています。オランダの一般書には珍しくカラー写真も豊富。 特に日本に興味のある人以外は、オランダ人でも出島の存在を知らない人が多いので、この本のお陰で注目を集めるかも。

ただ今ドラマモードに入っていて、続いてシチリア島の最後の貴族の終焉を描いた『山猫』を見た。これは昔のヴィスコンティ映画、アラン・ドロン版のリメイクらしい。 イタリア統一の歴史的経緯を全く知らなかったので興味深かったが、結局、ガリバルディ率いる平民の軍隊が市民革命だ！と勝ち鬨を挙げても、組織の中では貴族のお坊ちゃまが奉られ、戦いが落ち着いて議会制度が整ってくると、政治で重要なポジションを握っていくのはまた旧貴族という、やるせなさを感じた。

途中でハラハラドキドキしすぎて見れなくなって止まっていた、Netflixの『百年の孤独』を最後まで見た。 大学生の時に夢中になって原作を読んだ覚えはあるけど、あれ？こんな話だったっけ？ってくらい覚えていなかった。が、ドラマでは物語を貫く一本の糸がブエンディア家の女将ウルスラで、ウルスラ役の女優さんの演技が、こういう女性が居たことを容易に想像させるような演技で非常に良い。アウレリャノ役も人格の変貌ぶりを目力で表現できるいい役者さんだった。 土を喰う女や錬金術師、死者の亡霊、そして葬儀の日に街を埋め尽くす黄色い花など、私が好きな中南米もの要素がぎっしり詰まっていて素晴らしい視聴時間でした。

途中で怖くなって中断していたペドロ・パラモをやっと今日の昼間に見終えた。 あんな血も涙もない残虐な男の心を唯一虜にしていたのは、少年期の初恋の相手とは。このあいだ読んだ1Q84も、結局小学生の時の恋が人生を貫いていて共通点を感じたが、初恋とはそんなに強力なものなのかね。 しかし、メキシコの高校生はこんなストーリーを学校の国語で読まされているのか。

今やってる『べらぼう』はまずドラマがあって、その後にオマケコーナーとしてドラマに出てきた縁の地の紹介をしているけど、独眼竜政宗は逆なのね。 先にオマケコーナーがあって、本編に続いている。 しかもオマケコーナーのナレーションが、目をつぶって聴いても、昭和！！って分かる声で、何がそうさせるのか？ 昭和と令和のプロのナレーションの違いは、何から生まれるのか？ 発声？声の抑揚？それとも録音機材の違い？その謎が知りたい！

昨日、独眼竜政宗をビンジウォッチしていて、北大路欣也って全国に出回っている五月人形のプロトタイプみたいな整った顔だな～と思った。絵に描いたような金太郎顔。 リアルタイムで独眼竜政宗が放送されていた頃は子どもだったから全然興味がなくて、世間で盛り上がってたのは知っていても実際見てなかったんだけど、今見ると面白いな。今でも東北地方のことをほとんど知らないので、勉強になる。

生徒さんが村上春樹の1Q84を読みました！と言うので私も日本で文庫本を買ってきて読んでいる。 やれやれ、胸の大きさやセックスの話を頻繁にぶちこんでこなければ、面白い話として普通に読めるのにな... と相変わらず思うのだが。 文学にタブー無し、モラルを求めるのはお門違いかもしれんが、さすがに未成年の胸を見ておじさんが本人にそれを言及するのはキモすぎて、一般人にハルキの本の真似なんかされたらえらい迷惑だし、そんなに性的な話を入れないと気が済まないものなのかな。 それとも私の違和感の方が例外で、おじさんの頭は常にそればっかり考えてるのが普通、ってことなのか？

昨日めっちゃ久しぶりに自分で着物を着たんだけど、このYoutube先生の説明が分かりやすく、着付け教室では習わなかった大事なポイントが抑えられていて、すごくすごく助かりました。この先生のお陰で遅刻せずに済みました💦 だからYoutubeで何でも習えるじゃん、というわけではなく、やはりベテランさんに一度でも教えてもらったり着付けてもらって、身のこなし方とか紐の締め具合を体感することも大事だと思います。そういう経験と記憶があってこそ、Youtubeのような動画のアドバイスが生きるのだな、と実感。 youtu.be/6LTBGpbI9_o?...

『宝島』真藤順丈著 1952年。サンフランシスコ講和条約が発効し日本は主権を取り戻したが、沖縄は米国の支配下に置かれた。米軍の基地が拡大する沖縄本島では、”戦果アギヤー”が米軍の鼻を明かすように基地から物資を盗み出し、貧困にあえぐ島民に物資を分配していた。 物語の主人公はコザの英雄オンちゃん、その弟のレイ、幼馴染のグスク、ヤマコ。ある夜、嘉手納基地から物資を盗み出すために侵入した無敵のオンちゃんが、消息を絶った。残された三人はオンちゃんの居所を突き止めるために奔走するが…。 基地の街を背景にした血湧き肉踊るようなバイオレンス、消えたコザの英雄の追跡や諜報員の暗躍などミステリー要素も備えた

今日は久しぶりに近所のスーパーにお昼に買い物にいったら、周辺のオフィスワーカーたちがランチを買いにゾロゾロ来てて、それがみんな若い！ こんな若い人たちが溢れる職場、もうきっと入れないし、入ってもどんくさいオバサンのポジションなんだろうな～、と。 ああ、おらもいつの間にか歳を取ったな。あっという間だった。

くっだらないんだけどネトフリで『とんでもカオス!: 排せつ物まみれのクルーズ船』を見た。 確かに気の毒な事故ではあるんだけど、快楽に溺れるために4日間船上で飲んだくれてパーティーしている人たちが、糞尿まみれのクルーズ船に閉じ込められて、あたかもこの世の終わりの様に大パニックする姿。 戦争や飢餓で世界の終わりのごとく地獄を生きている人たちが現実にいるこの地球上で、怠惰と飽食を貪る特権階級が何を大袈裟な、っと全く同情する気になれなかった。 世の中の多くの人には、”楽しみ”＝酒を飲んでパーティーをすることなんだなぁ…と改めて思う。 qr.netflix.com/nl/title/817...

日本で毎日のように甘いものを食べてたので、オランダに戻ってきて節制生活に入るのが辛い。 今回は和のスイーツをたくさん食べたけど、一番多く食べたのはチョコモナカジャンボ。

『ババヤガの夜』王谷晶著 #読了 単純に怖いのが苦手なので普段からミステリーは全く読まないんだけど、日本人作家初のダガー賞受賞ということで読んでみました。新宿の紀伊国屋でサイン本を入手。 暴力シーンは、うぉっ痛い！と片目を瞑りながら読みましたが、終盤のどんでん返しが予期せぬ鮮やかさ、スカっとしました。 主人公新道依子と極道の娘内樹尚子。初めは水と油のような二人が次第に名前の付けられない深い関係になっていく。女性二人の関係の深まりを描くのに、こんな物語の組み立て方で描くことができるのかと感嘆しました。

友達がくれた『博多通りもん』のことを、うちの子が「あれ、どこにある？博多通り魔」って😂

東京からオランダに戻る飛行機のなかで『Mickey 17』と『Minecraft』を見た。 マインクラフトは今の小学生の流行り物を知るために見たんだけど、ジャック・ブラックが出てきて歌ったり、80年代のアーケードゲームのチャンピオンで今は経済的に困窮する孤独な中年が出てきたり、映画のストーリー考えたの私ら世代だろうな～というのが透けて見えて哀愁を感じてしまった。 ミッキー17は面白いっちゃ面白いけど、既視感があるというか、私たちはいつまでハリウッドが考えたSFの未来を見せられつづけるのか、と。 狂気の独裁者に、宇宙船の息の詰まるような荒んだ内部。餌のような食事。未来ってこれしかないの？

アミューズメント系はどこに行っても恐ろしく人が多くて、昔はふらっと行ってすぐに入れた所が、事前に予約しないと入れなくなってたり、それでも行ったら人が多くてキャパ以上に人を入れているのでは？という所が目立つ。 外国人観光客が増えたのもあるかも知れないけど、日本人のお出掛けも増えたのか。 逆に書店や平日のデパートの上の階の方の閑散ぶりが気になった。 なんだろ？世の中の関心は食とエンタメに集約しつつあるということ？

熊が人を襲う事件も増えたけど、依然として人間の方が人間を襲っているケースが多いので、人間は熊より凶暴。

ニュースも酷暑とか一時的な暑さしのぎの方法しか言及しないけど、エアコンを増産したり補助金出すとかそういう対症療法じゃなくて、根本的な温暖化の解決を研究実践してる人たちがこの国のどこかにいることを強く願う。

酷暑に洪水に山火事。ニュースを見てると、地球が人類を淘汰しにかかっているかのよう。 日本ではエアコンと電力とそれを走らせる金がない者、暑さに対する並外れた耐性がない者は生きていけない時代が来るのか。 最後の日が来るまで、人類は資源を取り漁り無駄に生産し無駄に消費し廃棄し続けるのか。

Temple Stay玉林寺 in 佐渡島 真言宗智山派のお寺の民泊。人懐っこくて可愛い秋田犬のサンくんが出迎えてくれる。 朝のお勤めに参加してお経を唱え、お話を聞き、茶粥の朝御飯をいただいた。 ギャーテーギャーテーハラギャーテーは、ゴーゴーレッツゴーみんなで幸せになろう、って解釈が良かった。 寂れた寺を改修して、ここまで素敵な場所にされたなんて尊敬。ここでも町おこしに必要なのはセンスとやる気とマンパワーと金だな、と痛感。

佐渡のフランス料理屋LA PAGODA こういう古民家とは呼べないような古い家を驚くほどセンス良く改装している。そのセンスってどこから湧いてくるのだろう？と考えてしまうことしきり。 薪で焼いたピザが美味しかった。食器やカトラリーも含め全てがセンスの塊。

北沢浮遊選鉱所跡 ここはラッキーなことに世界遺産登録で盛り上がっていて観光の目玉になれたわけだけど、これだけの巨大産業施設が打ち捨てられたままになっていたのって、企業は責任を取らなくてもいいのだろうか🤔と、考えてしまった。 島の廃屋、廃ホテルを見ていても思うが、作るまでのことはみんな真剣に考えるんだけど、建物が使命を終えた後のことって、建てる時には考えないのってどうなのよ？と。 軍艦島もそうだけど、今は廃墟ブームで観光資源を装えるけど、三菱マテリアルは更地にして返還しなくてもいいのはなぜだ？アパートだって現状回復して返さなきゃいけないのに。

佐渡金山を見てきました。 思いの外、順路や展示がしっかりと作られていて、世界遺産に登録されるために相当地元の人たちが頑張ったんだろうなと伝わってきました。 江戸時代の坑道と明治以降の坑道が別ルートになっていて、両方見られるのがいい。 最盛期には多く見積もって5万人もの人がこの相川地区に集まっていたなんて、今では信じられない。日本にもゴールドラッシュの時代があったんだな。 佐渡とは全然関係ないけど、私の頭の中には『海に眠るダイヤモンド』の斎藤工が再生されていた。

子供の頃はよく遊んでて、中学になったら距離ができてしまった同じ歳のいとこから突然連絡が来て、すごく嬉しい。 オランダに遊びに来てくれたら、仕事キャンセルしてフルアテンドしたい。 今回の夏休みもほとんど家族や友達に会うために各地を行脚していて、観光旅行もいいけど、結局は人生って人との関係だな～としみじみ思う夏休み。

NHKスペシャルのイーロン特集見てて、終始驚き。子供をたくさん産んで、産んだ子供の教育はAIに任せっきりで子供がずっとスマホのAI教師と会話してるの、あれは子供の発達に最悪ではないの？ 結局子供のことを頭数でしか考えてない。 しかも家のドアというドアに錠がかけられるようになってて、全ての部屋にライフルが掛けられてるって、カルトっぽくてヤバイな。 子供になにかあっても守ってくれる児童福祉もズタボロに破壊されてたら、誰が子供を救うんだ。

さっきはたまたま入った居酒屋が、まさにたっぷり、やすい、うまいで最高だった。 JRA場外馬券売場の近くなので競馬の中継が流れていて競馬ギャンブラーが常客の店だけど、3Fは禁煙でゆっくり食事ができる。スクリーン3台で競馬が流れているが...。 やっぱり関西の店は断然うまいなぁ。

大好きな美容師さんが引っ越してしまったうえ、なかなか美容室の予約が取れず、暑苦しかったので自分でバッサリ髪を切って、ガッタガタな髪型をしていた。ここ1か月くらい。 うちのオランダ人ですら、さすがに大人だから美容室くらいは行こうよ、と言ったくらい😅 で、豊橋の美容室で髪を切ってもらったんだけど、かくかくしかじかこういう理由で自分で切っちゃった、って話をしたら、後ろの方もようがんばって切ったね～、って三河弁で言われて、美容師さんのその口調が優しくてちょっと涙出そうだった。 三河弁は自分のネイティブ言語なのにあまり好きじゃなかったんだけど、今回は心にストレートに響いてきた。わしも歳を取ったな。

9か月ぶりに母に会ったら、思っていたよりもしっかりしていた。 日頃から母の世話をしている兄が、前に行っていた医院の医者が暴言めいたことを言うようになったので、これは医者本人が認知症が始まったかも、と気がついて、別の医院に母を連れていったら、そこが認知症の進行を遅らせる薬を処方してくれたり親身に診てくれるお医者さんだったらしく、効果が現れているよう。 こうして兄が母の世話をしてくれているから私も自由にやっていられるので、いつか必要になる葬式代くらいは私が出す。オランダに戻ったらまた頑張ってユーロを稼ぐべ。

映画『国宝』、やっと見てきました。 日本に来る前に吉田修一の原作を読んで予習しておいたのですが、ストーリーが頭に入っていたので、映像に集中することができて良かったです。説明的な台詞も少なかったので、小説を読んでないと映画を一見しただけでは人間関係が把握しにくかったかも。 吉沢亮も横浜流星もこの映画のために本当に良くここまで芸を仕上げたなと驚嘆。歌舞伎の舞台で見たらまた違うのかもしれないけど、スクリーン上での感情溢れるクローズアップの表情や、娘二人道成寺と曽根崎心中での命懸けの演技、鷺娘の最期などの映像が素晴らしかった。 一人一人の人生が濃密すぎて、3時間と少しの上映時間でも足りないくらい。

日本は暑い、温暖化だ、といいつつ、真夏に便座が無駄に温かかったり、駅の構内に熱を放つでっかい電子広告が増えてたり、小さなことだけど、資本主義は温暖化対策よりも強し、と思わざるを得ないな...

コペンハーゲンのデザインミュージアムに、おびただしい数の日本刀のつばが所蔵されていて驚き。 確かにヨーロッパの博物館では良く見るけど、この量は凄い。キャビネットの引き出しにもビッシリ仕舞われている。

今朝ラジオを聴いてたら、前回の選挙で右翼政党PVVが最多得票数を得て急に第一党に躍り出たものの、組織運営や政治経験がないメンバーの寄せ集めで、国会での立案や審議、議会の運営において、ほぼ何の貢献もできていなかった、という話をしていた。 排外主義の素人集団が権力だけを握ると、目も当てられない結果になるのはオランダで証明済み。 法律を知らない素人ばかりを立法府に送り込んでどうする？！ そんなことで選挙にかかる税金や貴重な時間をロスしてる暇は、俺たちにはないはずだ。みんな、目を覚ましてくれ！！

もうほんとに食糧政策や農政をおバカな大臣に任せてる場合じゃないんだよ。

今日、このポッドキャスト聞いてて、気候変動で食糧危機に陥る、なんて小説の世界のディストピアみたいに感じるけど、ディストピアでもなんでもなく、そういう危険性はもうじわじわと迫って来てて、真剣に対策を講じなければ割と近いうちに現実になりそうな気がする。 podcasts.apple.com/jp/podcast/%...

昨日のNorth Sea Jazz Festival の藤井風くん、オープニングです。 ロッテルダムで風くんが見られるなんて感激😭 日本からのファンが大勢詰めかけていて、ファンの方とちょっとお話しできて楽しかったし、日本のファンのお作法に久々に触れて、ロッテルダムに一夜限りの日本の結界ができてた😆

うちの横に国際宇宙ステーションの一部が墜落した夢を見た。 子どもの頃から飛行機が家の前で墜落する夢をよく見たけど、国際宇宙ステーションが墜落する夢は初めてだったわ。 墜落直後に乗組員は小型機に乗って脱出してどこかに行ってしまい、墜落したロケット型の機体と共に我が家が包囲、監視されてどこにも行けなくなってしまった。夢の中で。

また子ども産め政党が高齢女性は不要みたいなこと言ってるの？ それを言うなら、そもそも子ども産めない男は不要、って理論にはならないのか？

この暑さで、はっと振り向いただけで、もう次の瞬間には倍に増えているような気がするコバエ。 子が学校の生物の授業で、コバエの繁殖実験をやってすっかりコバエエキスパートになったので、コバエの雄と雌の見分け方を教えてくれた。 で、退治方法は？と尋ねたら、雌を殺せばいい、というのだが、コバエのサイズでは尻がシマシマかどうかなんて老眼で見えません😆

期末テスト期間が終わっていないうちの子に、昨日は何をしていたか聞いたら、 『テストも学校も如何に環境に悪いか、という作文を書いていた』 と。いや、その時間があれば勉強したらどうだ、と思うのだが…。 学校が毎日毎日ゴミ箱いっぱいに紙を廃棄しているので、学校なんか行かない方がエコだそうな。そんなこと言い出したら、究極人間なんか地球上から消滅した方がいいに決まってるから、環境ラディカリズムも考えものだな。

『能十番　新しい能の読み方』いとうせいこう、ジェイ・ルービン著　 ”読むための能”ということで、比較的よく知られている能の演目十選の謡（うたい）＝セリフとうたを、いとうせいこうさんが現代語に翻訳し、それを更にジェイ・ルービンさんが英語に訳している。 何よりも装丁が素晴らしい。江戸時代の「光悦謡本（こうえつうたいぼん）」をヒントにした表紙とケース、そしてページが袋綴じになっていて、これはブツとして持っておきたい本。 一番目の『高砂』は、以前はよく結婚式で謡い踊られる場面をドラマなどで見たが、今では結婚式の余興でどれだけ『高砂』が演じられるのか。

子と遊びで英語で話してたら、 『その言い方、間違ってるよ。それDutchinglishじゃん😂』 と言われて、はーっとため息。 オランダ語も中途半端だし英語も崩壊してるし、来世は言語に悩まされる人生は送りたくない。

加齢のせいでめっちゃ髪の毛が抜けるんやけど、今までは抜け毛を見るたびに、 なぜおまえらは今日という今日に私の頭皮に別れを告げようとするのか！？ と嘆いていた。 が、今日からは頭皮に残ってくれている髪の毛に、 君たちが今日も私と共に人生を歩もうと決意してくれて嬉しいよ！ と声をかけるようにした。 植物だって毎日声をかければ良く育つと言うじゃないですか。

日本語の教科書に百人一首の話題が出てきたので、せっかくだから生徒さんと坊主めくりして百人一首の遊び方を見せて、短歌の意味などを話していたんだけど、 『日本はこんなに古い文学があってうらやましい。この時代のオランダなんかただの湿地帯で文化なんかなかったから…』 と。たとえヨーロッパの古典教養としてラテン語やギリシャ語を学ぼうが、やっぱりオランダ独自のものではないからね。 私もオランダに来てからようやく日本の古典文学の文化って稀有なものなのだな、と分かってきた。多分ずっと日本に住んでたら私は気が付いてなかったな。 しかし、これがオランダに住んでることに時々虚しさを感じる理由にもなってる。

1995年に14歳の時イランからオランダに逃げてきて、現在は様々なメディアでイラン分析コメントを発表している方のインタビュー。 爆撃自体は歓迎しないが、現政権が倒れるなら歓迎というスタンス。イランディアスポラも複雑だな。 Ik luister naar 'Iraniër en analist Damon Golriz: 'Ik ben tot op het bot tegen dit regime, maar wat komt ervoor in de plaats?'' (Het Uur) in de NRC Audio app: audio.nrc.nl/episode/1373...

面白い話だった！ GHQが日本人の識字率が低いから戦争になったんだと言って、国語政策に口出したのか。とんだ誤認から漢字と表記の仕方が方向付けられたなんて知らなかったな。 本を作る側は総ルビはめんどくさいでしょうが、ルビがあるなら読もうと思える本はたくさんあるし、子供や日本語学習者にとっては良いことしかないので、どんどんルビが増えて欲しい。 youtu.be/1f9yNwJlOa0?...

19歳の学生さんがHolland Casino (オランダの公営カジノ)でポーカーディーラーのバイトをしている、って言うので興味津々で色々聞いてしまった。 未経験から2週間くらいの研修を受けて、ポーカーディーラーとしてデビュー。最初は下手くそだったけと、今は始めてから9ヶ月くらい経って、もう無意識にカード配ったりできるようになったそう。 何よりも給料が他の学生バイトより格段に良いらしい。 人間観察するには最高の仕事だよなー。面白そう。

近所を歩いていると良く顔を見るおばさんが、今日は話しかけてきてくれた。 大概私は誰にでも中国人だと思われるので、日本人だよって言ったら、 『えー、そうなの。このあいだ日本に行ったのよ！食べ物が美味しくて最高だった。』 とめっちゃ嬉しそうだったので、日本のどこに行ったの？と聞いたら、 『え、覚えてない。とにかく香港から飛行機でぴゅーっと行った日本。』 って、解像度の低さにびっくり。まあそんなもんか。 近所に何人か顔見知りのアジア人のおばさんがいるんだけど、私の方から勝手に親近感を感じていて、こういう他愛の無い話ができるって状態がけっこう好きなんだ～。

しかしほんとに伝統芸能や伝統スポーツの狭い世界のなかですら会派が分裂するのを見てると、世界平和は遠いなぁと思わずにはいられないよ。

でもオランダで人前で三線を弾くときは、完璧にやろうと思わずに、楽しんでもらう方が大事なので、いかに面白エピソードを挟んでいくかが勝負かな。しゃべるのは全然緊張しないんだけどな。 次回は一曲目で震えずにバシっと声を出すのが課題。