私立VRC学園の担任時代に受け持った生徒の1人に、本職が某中華街の怪しい店でタロットを捌く占い師のオバさんがいて、頼んでも無いのに勝手に僕を占い一方的に結果を伝えに来たのだが、話ぶりを伺うに(なるほど……)と逐一納得する(してしまう)内容で、これまでそういう占いの類を軽率に冷笑していた僕からすれば驚くべきものだった。しかし後になって(これは多くの人にも当てはまりそうだな……)と気づいた話題もあったから、実際のところ彼女達の本質は鋭い人間観察力と雰囲気を作り出す技術で、それを「占い」という曖昧な言葉でボカしているんだろう。なるほど必然的にオバさんが多くなる訳だと思った。
about 1 month ago