「を」🐯⚔️
拝み打ちだった。相対していた相手の頭骨が、綺麗に割れたのであろう。夥しいまでの出血を伴い、その絶命を物語る。
その血飛沫を、無機質な目で見下ろしながら、冷静に血振りをしている。命を奪うことに慣れた者の仕草だ。
「お。卜ラ男、そっち終わったか?」
おれと目が合った瞬間、獣の気配を霧散させ、からりと笑う。隠しているのではない。謀っているのでもない。どちらも、本当のゾ口屋の姿。けれど、おそらく、仲間である彼らの前では無意識に見せようとしていない姿。それをこうもあっけらかんと見せられると。
「終わった。こうやって間近で見ると、やはりゾ口屋の剣術には圧倒されるな。気迫がある。」
about 2 months ago