何かの拍子に卒業してしばらくしてから不意に高校時代を思い出して、三さんがあれは夢みたいな時間だったと思うし何なら今だって夢の続きなんじゃないかってたまに思ったりしてたって話をしたら、洋さんが「オレのことも夢だと思ってたの?」て聞くのに「おまえがオレを好きっていうのが一番夢みたいだろ」て答える三さん。
「もう何年一緒にいると思ってんの」て洋さんが手を伸ばして三さんの頬を摘むと眉を下げて笑うのに「まぁ、さすがに今は思ってねぇよ」て笑って返す三さんに「それならいいけど」て指を離してコーヒーでも淹れてくるね、て背を向けたあと、聞こえないくらいの声で
7 months ago