相次ぐ郵便強盗を重く見た明治政府は、1873年(明治6年)に郵便配達人に「郵便物保護用短銃」の携帯を許可します。この当時、日本の銃規制は現代よりもゆるやかで、民間人が護身用の短銃を持つこともありました。
明治政府は、1870年(明治3年)に一般人が無許可で刃物を持つことを禁じ、さらに1876年(明治9年)には「廃刀令」を公布して、皇族、政府の役人、警察官、軍人以外の者の帯刀を禁止しましたが、短銃の所持は制限していなかったからです。とはいえ、郵便配達員の短銃所持と取り扱いには厳重な管理規則が定められました。そのいくつかを現代の言葉で紹介しましょう。
10 days ago