思い出に残る職場を去るとき、それなりに後ろ髪を引かれる。そんな気持ちになるときに思い出すのが中学のとき担任だった先生の言葉で、あるとき転校していった子が学校の近くまでやって来てるのが教室の窓から見え、でも教室のだれも元クラスメイトのその子に声をかけたりしなかった。それを見て先生は、
「あの子はもうここを去っていった子。思い出に浸らず前を向いて進んでいって欲しい。みんながあの子に声をかけて去り難くさせることをしなくてよかった」
多感な心の柔らかいときに聞いた先生の言葉が何十年経っても残ってる。思い出は思い出として、前を向いて進む心の筋力を付けてもらったことをいまも感謝する。
7 days ago