写真一枚目は、マルティニーク島・アブサロンの谷の木漏れ日を再現したインスタレーションと、床一面には開花から朽ちるまでを手彩色で表した5万個の造花《接ぎ木》が広がる。植民地主義や気候変動によって変容したカリブ海の生態系を背景に、土地(ルーツ)から切り離された人々や植物の姿を重ね合わせ、「木のない木漏れ日」と「根のない花」によって、失われた風景や別の場所の記憶を呼び起こしている。
モネは自らの庭や池を造り、描くための風景を自ら作り上げた。その庭もまた、外部から持ち込まれた植物やイメージによって構成された現実の中のもうひとつの風景であり、異なる土地の記憶が重なり合う空間となって響いている。
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