佐藤厚志「ジャスティス・マン」文藝春秋読了。名は体をあらわすという。中身は正確だが見た目は逆。小さく壮健かつ強靱な大山茂は名門ホテルの客室課長だ。俺は不正を正さないと気がすまない。接客のプロを自負それゆえ客となるとカスハラマンになる。ただ純粋に間違いを正したいだけだ。暗黒喜劇かな?著者は書店員の経験ならではが作品に活きている。カスハラとかが生々しい。カスハラと反カスハラとの負けられない闘いがある。どっちに付くかは読み手次第。著者の狙いは何なんだ。暴走のメーターが振り切れる。主人公の頭の中こそがこの物語だ。ある意味、すがすがしい。あっという間の一気読みでした。
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