アマプラに市川石坂金田一シリーズが来ていたので、お気に入りの『病院坂の首縊りの家』をまた観てしまった。アバンギャルドでセンセーショナルな犬神家、映画としての完成度随一の手毬歌に比べ、佳作感の強い作品だが、好きなんだよなあ。セルフパロディに満ちた、市川崑による金田一シリーズ完結お祭り篇。ペシミスティックで傍観者に徹する金田一と、佐久間良子はじめ豪華演技陣の円熟した芝居。陰鬱なプロットをケムに巻く、過剰なコミカル描写。そしてひたすら情感をたたえる劇伴と、冬枯れの病院坂の情景。多感な時期に観たがゆえに、自身の創作観にすら影響を及ぼした一本といえる。病院坂のお屋敷は、もうすぐです…。
6 months ago