【短編を初めて一日で書いた話】
「秋ちゃん、大至急小説書いてほしいんだけど」
中学時代の友人、Aに小説原稿を依頼されたのは高校二年生の時。
「アンソロジー本作るんだけどさ、書いてくれる予定だった人が書けなくなっちゃって」
「締め切りは?」
「で、出来れば明後日まで」
「……ホントに大至急だな」
14歳から小説を書き始めて3年。この時私は初めて短編を一日で書き上げた。
報酬は出来上がった本だった。友人Aが描いてくれた挿絵は神絵で、めっちゃ急な依頼だったけど引き受けて良かったと思った。
そんなAとは、もう疎遠になってしまったけれど、今でもどこかで絵を描いているのだろうか?
12 months ago