蓄光蛍光派手色が大好きな兄の服は結構個性的で、弟の服はシンプルなモノトーン調のものが多かった。
ある日、寝坊をした弟は部屋干しされている洗濯物の中から適当に一本のワイドパンツを取って慌てて履いた。
しかし、朝食も抜いて走るように外へ出た弟は、起き抜けに紺の色味だけで自分のものだと思っていたワイドパンツが、兄のものだと気が付いた。
電気もつけなかった薄暗い屋内ではわからなかった。星のように煌めくラメが、今は太陽の下で光り輝いている。
今更、引き返すことも無理な時間だ。
彼は思えば緩いウエストを持ち上げて、これから揶揄われるだろう未来にため息をついた。
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