#翻訳文学試食会 を聞き始めて一番読みたかった作品、『書写人バートルビー』を、夏休みの最後の日に読んでしまった。やっと。
何もかもとお別れしたバートルビーも悲しいのだが、常に非常に冷静に考えている語り手でさえ、何らかの基準でバートルビーと自分を評価していて、そして同調圧力でバートルビーに加害してしまうところが何よりも悲しい。バートルビーが語り手にとってはもっとひどい加害者になっていることが前提だとしても。
なんて感想を語っている場合ではない。
身につまされる。他人事ではない。私もバートルビーなのだ。
状況はそこまでではないから、少し、ほんの少し元気が湧き出はしないけど、振り絞れそうだ。
about 1 month ago