TOHOシネマズ与次郎にて、岩井澤健治監督『ひゃくえむ。』を鑑賞。足が速いという生来の才能を持つ者と、つらい現実を忘れるために走る者。そんなふたりの邂逅、別離、再会を中心に、100メートルというわずかな距離と、その距離を走るわずかな時間に人生を賭した者たちを描く群像劇。序盤の小学生編における切り返しの多い会話のテンポ感には正直なところ不安もあったのだが、高校生編のバックネット越しの会話の素晴らしさを観てからは、映画全体をパートごとに分け、そのパートに合わせた演出をつけようとしているのかなと考えを改めた。ロトスコープが採用されているのも、高校生編以降に限られているからそういうことなのかなと。
5 days ago