オフィスを出たのは、21時過ぎだった。
人気のないフロアは不気味なぐらい静まり返っていた。
私は廊下の奥にあるトイレへ向かった。ドアを開けた瞬間、誰もいないはずなのに鏡の前に人影があった。
そこに立っていたのは、すでに帰宅したはずの部長だった。
シャツのボタンを外し豊満な肉体が露わになり、白い越中褌が目に飛び込んできた。
部長は私の存在に気づいているはずなのに、じっと鏡の中の自分を見つめている。
普段の厳格な姿からは想像もつかない光景だ。
私は声をかけるべきか迷いながら、ただその場に立ち尽くしていた。
あなたならどうする?
5 days ago